NASAは退役したDC-8の後継機を取得し、ラングレー研究センターを拠点に2027年から運用する。センサー開発、衛星センサーの校正、観測データの検証などを担う飛行実験室として、地球システム研究や予測モデルの改善に活用する。
SpaceXのStarship第13号機とみられるShip 40は、大気圏再突入後も大部分が原形を保ったまま着水した。技術者は熱防護タイル、エンジン、油圧系などを調査するが、海水腐食や着水時の損傷のため再使用は見込まれていない。次回Flight 14ではタワーの機械アームによる機体回収を計画している。
SpaceXは8月19日、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地からFalcon 9でStarlink衛星24機を打ち上げた。12回目の飛行となる第1段B1097は、約8分後にドローン船Of Course I Still Love Youへ着陸した。今回の打ち上げで、Starlinkの運用衛星は約1万1000機に達する見込み。
中国の民間企業LandSpace(藍箭航天)は、液体メタン・液体酸素を使う再使用型ロケット朱雀3号Y2を酒泉から打ち上げ、鴻鵠03衛星を予定軌道へ投入した。第1段は再突入・減速・着陸燃焼を経て甘粛省の着陸場へ垂直軟着陸し、中国初の着陸脚方式による軌道級ロケット第1段の陸上回収を達成した。
H3ロケットで打ち上げられた準天頂衛星みちびき7号は、米宇宙軍の光学観測装置SĀCHIを搭載する。SĀCHIは周辺衛星や宇宙ごみを監視し、観測データを前処理して地上へ送信する。みちびき7号の暫定軌道を表示する教育向けiOSアプリも公開された。
中国は月南極のシャクルトン・クレーター周辺で水氷や資源を調査する嫦娥7号の準備を進めている。長征5号Y14は文昌宇宙発射場の発射台へ移動し、8月24〜31日の打ち上げが予定されている。着陸機、ローバー、ホッパーで永久影クレーターなどを探査する計画。
NASAのアニル・メノン飛行士とESAのソフィー・アドノ飛行士は、ISSで6時間23分の船外活動を行い、故障した宇宙地上間通信アンテナを取り外してトラスへ固定した。ボルトやコネクターの固着で作業が長引き、交換用アンテナの設置は次回へ延期された。アドノ飛行士は初の船外活動を行った初のフランス人女性となった。
NASAは核電気推進実証機SR-1を2028年末までに火星へ打ち上げる計画だが、HALEU燃料、原子炉部品、専門人材、地上試験場の不足が懸念されている。後継のSR-2を早期に開始し、議会が複数年予算を確保する必要性が指摘された。
1200万ドルの契約により、Rocket Lab製Photon衛星へ光通信・ネットワーク機器を搭載し、SpaceXのソフトウェア定義ネットワーク基盤との安全な相互接続性を検証する。衛星間・衛星地上間の低遅延・大容量通信を実証し、2027年の運用実証を目指す。
火星探査車Curiosityは運用14周年を迎え、岩石トゥナス・カサを分析・撮影した。風や水で形成されたとみられる地層境界を調査し、過去の火星環境の変化を探っている。今後もアイオリス山を登りながら大気、放射線、雲、ダストデビルなどを観測する。
NASAの火星探査機は、2026年8月13日に火星の衛星フォボスが太陽を部分的に隠す現象を撮影した。火星地表から見た貴重な天体現象の画像として紹介された。
JAXAの火星衛星探査計画MMXに搭載される約25kgの探査車IDEFIXが完成し、日本へ引き渡された。2026年末以降にH3で打ち上げ、2029年にフォボスへ着陸する予定。投下後に自律的に起き上がり、約100日間、表面の鉱物や熱放射を調査する。
2025年1月の打ち上げで使用されたFalcon 9上段が8月5日に月面へ衝突し、幅約18メートル、深さ3メートル未満の衝突痕を形成した。NASAのLROと韓国の月探査機ダヌリによる国際協力で位置を特定し、飛散物や月面環境への影響を分析している。
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測で、銀河中心部に数百光年の距離で存在するブラックホールが確認された。質量は約60万〜8000万太陽質量で、最小のブラックホールはエディントン限界を超える速度で成長していた。中心部の2個は数億年以内に合体すると予測される。
約5億光年先で発生した、外層の水素とヘリウムを失ったIc-BL型超新星を中国のX線衛星「天関」が検出した。爆発前の星は太陽の約20倍の質量を持つウォルフ・ライエ星だった可能性があり、今後JWSTで爆発構造や噴出物の組成を調査する。
ISSに長期滞在した52人の血液を分析した結果、宇宙滞在から数週間で腸内細菌によるたんぱく質発酵の指標が上昇し、帰還後に元へ戻ることが分かった。微小重力による腸内通過時間の変化が腸内環境や腸脳相互作用に影響する可能性があり、月・火星探査向けの食物繊維やプレバイオティクス活用が検討される。
Firefly Aerospaceは2028年の月着陸機ミッションで、Zeno Powerのアメリシウム241使用放射性同位体加熱ユニットを試験する。5ワットの熱で月夜の極低温から機器を保護し、5日後の通信継続を実証する計画で、商用放射性熱源の初飛行となる見込み。
NASAは商用軌道上物流サービスを見据え、D-Orbit、Firefly Aerospace、Katalyst Spaceの3社に衛星の安全な捕獲・移動技術の予備設計を委託した。契約総額は840万ドルで、将来は燃料補給、修理、点検、衛星再配置に対応する。実証機は2028年の運用開始を目指す。
FAAは2026〜2036年度に米国で約4300回の商業打ち上げが行われ、年間回数が500回を超えると予測した。フロリダでは2025年に過去最多の109回を記録し、その大半をFalcon 9が占めた。Starship、New Glenn、Artemis計画などの増加も見込まれている。
米国で宇宙需要が拡大する一方、光通信部品や推進剤タンクなどで供給元が少なく、納期と費用の上昇が顕在化している。今後は需要見通しの共有、試験・認証能力の拡充、規制手続きの近代化、重要部品の複数調達が必要とされる。
米軍・商業顧客向けにロケットを打ち上げるULAは、当初予定の5億ドルから規模を3倍に拡大した資金調達を実施する。3〜10年満期の4種類の債務で構成される見込み。
Virgin Galacticは新型Delta級宇宙船で、Purdue大学関係者5人による2027年の弾道飛行を計画している。微小重力下の流体実験、自律実験、乗員の生理データ測定を行う予定。
StarlinkはHyundai Glovisの船舶に港湾・航海中の安定した通信を提供し、運航、緊急連絡、乗組員のインターネット利用を支援している。また、Lufthansa航空機内でも高速インターネットが利用可能になった。
Rocket Labの衛星プラットフォームが、Globalstarの直接通信サービスとIoT用途を支援する。MDA向けに製造・試験された衛星プラットフォームは、軌道投入後に地球画像も取得した。
ロシア・サマーラのRKTs Progress施設が攻撃を受け、航空機整備施設やソユーズ用ロケットエンジン組立施設に被害が生じた。屋根の崩落などが確認され、生産への影響や復旧期間が調査されている。
EarthCARE衛星の放射収支観測装置BBRが、8月13日の欧州皆既日食に伴う反射太陽光の低下を観測した。通常と異なるテレメトリ変化も日食の影響と確認されたが、衛星運用への支障はなかった。
BlackSkyは高解像度衛星画像に加え、ソフトウェア、データ、分析サービスの拡大を目指している。現在10機の光学衛星を運用し、今後Vantage衛星2機と小型Pulse衛星最大24機を追加する計画。
ザールラント大学のチームはISSのESAコロンバス実験装置を使い、最高1700度でニッケル・ニオブ系などの合金を加熱して表面張力や粘度を測定する。精密な微小重力データを新材料開発に活用する。
ブラジルは農学者、宇宙科学者、航空宇宙技術者による全国ネットワークで、人工光・無土壌環境における紫系サツマイモやヒヨコマメを研究している。減重力下での大豆の窒素固定や、乾燥・高温・病害に強い作物の開発も進める。
米国とインドはアルテミス合意、月南極での長期滞在インフラ、公開科学データなどについて協議を進めた。両国は地球観測衛星NISARも共同運用しており、月・地球観測分野の協力拡大が見込まれる。