ブルーオリジンの月着陸船「Blue Moon MK1」向けBE-7エンジンが受入試験を完了した。また、有人弾道飛行ロケット「ニューシェパード」の次期ミッション(NS-37)のクルーが発表された。
中国の次世代ロケットである長征12号(CZ-12)が発射台で確認されたほか、長征10号(CZ-10)用の避雷塔建設や、無人宇宙船「夢舟」を搭載した試験飛行の計画など、開発の進展が報じられている。
JWSTが初期宇宙の初代星の痕跡や暗黒物質の性質に迫る観測結果をもたらした一方、ハッブル宇宙望遠鏡は「クラゲ銀河」のような特徴を持つNGC 4388を撮影した。また、NASAのローマン望遠鏡によるボイド観測への期待も報じられている。
ULAのアトラスVロケットが、Amazonの衛星コンステレーション「Project Kuiper」向けの衛星27基(Leo 4ミッション)を搭載し、ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げに成功した。これは同ロケットによるKuiper衛星の4回目の打ち上げ成功となる。衛星は所定の低軌道に投入された。
欧州のアリアン6ロケットは、ガリレオ測位衛星2基を搭載した次回の打ち上げ(VA266)に向けた打ち上げ準備審査(LRR)を完了し、12月17日の打ち上げに向けて準備が整った。
JAXAとANAホールディングスは、定期旅客便(ボーイング737)の客室窓に観測機器を設置し、都市域の大気成分(温室効果ガス等)を自動観測する世界初の実証実験を開始した。都市ごとの排出量評価などへの活用を目指す。
ロシアのバイコヌール宇宙基地で予定されていた複数の打ち上げキャンペーンが2026年に延期された。一方で、観測衛星Aist-2Tがボストチヌイ宇宙基地に到着し、打ち上げ準備が進められている。
SpaceXは新たなStarlink衛星の打ち上げ準備を進めている。カザフスタンでのDirect-to-Cell実験が行われる一方、中国のロケット打ち上げ時にStarlink衛星と約200mまで接近する事案が発生したとSpaceXが主張している。
SpaceXはStarbaseでの発射台インフラ改修(Pad 1解体、Pad 2改良)を加速させている。また、ブースターやシップの試験準備が進む一方、中国企業によるスターシップ模倣の動きや、SpaceXのIPOに関する報道もなされている。
中国は太原衛星発射センターから長征4号乙(CZ-4B)ロケットを使用し、リモートセンシング衛星「資源三号04星(Ziyuan-3 04)」の打ち上げに成功した。また、酒泉からは快舟11号による実験衛星の打ち上げも実施されている。
北海道スペースポートを運営するSPACE COTANは、三技協らと連携協定を締結し、高頻度打ち上げに対応する追尾局ネットワークの構築や商業運用体制の強化を進める。
JAXAと三菱重工は、H3ロケット8号機による準天頂衛星「みちびき5号機」の打ち上げ日時を2025年12月17日11時10分に再設定した。第2段IMU(慣性計測装置)の不具合により延期されていたが、部品交換と対策が完了した。
Rocket Labのエレクトロンロケットは、KAISTの衛星を搭載した「Bridging The Swarm」ミッションの打ち上げを予定していたが、エンジン点火直後にセンサーが異常値を検知し、リフトオフを自動中止(アボート)した。機体は安全な状態で、再打ち上げ日は後日決定される。同社は別途、RAISE-4の打ち上げ成功やSTP-S30の準備も進めている。
太陽大気外縁の詳細地図作成やラニーニャ現象の観測、近地球小惑星の発見数増加、星間彗星の接近、火星探査用ヘリコプターの試験など、太陽系内の科学観測に関する進展が報告された。
CailabsとDataPathの光通信地上局契約、NianticとVantorの位置特定技術提携、韓国Innospaceのオーストラリア射場利用契約、Tellusの法人向けサービス開始など、商業宇宙分野での提携が進んでいる。
米宇宙軍は衛星や兵器の命名体系を導入し、任務別にカテゴリを設定した。一方で、トランプ政権の新国家安全保障戦略における宇宙分野の扱いや、宇宙軍のAI活用、組織変革の必要性についても議論されている。
第74次長期滞在クルーによる液体金属や幹細胞の研究、日本の補給機作業などが行われた。また、ISSから撮影されたベトナムの河川の写真や、JAXAによる宇宙用メガネに関する動画が公開された。
NASAの火星探査機MAVENが、火星の裏側を通過後に通信を喪失し、セーフモードに移行した。テレメトリ解析から機体が予期せぬ回転をした可能性があり、軌道変化の兆候も見られるため、復旧作業と原因調査が進められている。
DARPAとRedwireによるVLEO(超低高度軌道)衛星「Otter」の開発や、Starfish Spaceによる自律ランデブー実験の成功、EraDriveの自律化技術など、軌道上サービスや新軌道利用に向けた技術実証が進んでいる。
JAXAは次世代静止通信衛星技術実証機「ETS-9」の打ち上げを、通信機器の発熱対策部品の開発遅延により、2025年度から2026年度に延期すると発表した。