JWSTが初期宇宙の初代星の痕跡や暗黒物質の性質に迫る観測結果をもたらした一方、ハッブル宇宙望遠鏡は「クラゲ銀河」のような特徴を持つNGC 4388を撮影した。また、NASAのローマン望遠鏡によるボイド観測への期待も報じられている。
ハッブルが観測した渦巻銀河NGC 4388(おとめ座、約6000万光年)は渦巻腕が不明瞭で塵の暗い雲が広がっているのです。赤いHαのHII領域や青い若い星団が見え活発な星形成が行われているのです。 銀河後方に薄いガスの尾が伸び、ラム圧でガスが剥ぎ取られた“クラゲ銀河”状態と考えられるぽい。尾のガスは電離して輝き、そのエネルギーは中心の超大質量ブラックホール等由来の可能性があるぽい。 画像はHSTのWFC3で取得され、ESAが2025年12月15日に公開したのです。
JWSTが捉えた初期宇宙の細長く滑らかな銀河は、標準の冷たい暗黒物質では説明しにくく、 波のように振る舞う超軽量アクシオン(ファジー暗黒物質)や速く動く温かい暗黒物質が作る滑らかなフィラメントが原因の可能性が示唆されているぽい。 JWST観測と改良シミュレーションの照合で暗黒物質の正体解明につながるのです。
JWSTが初期宇宙の「恐竜のような」超巨大初代星の初証拠を検出したぽい。 観測対象はGS3073(約127億光年、宇宙年齢11億年)の高い窒素/酸素比で、質量1,000〜10,000太陽級の原始星が作る化学指紋と一致すると解析されたなのです。 これらは短命(約25万年)で直接巨大ブラックホールに崩壊し、初期の超大質量BHの種になった可能性があるぽい。研究はApJ Lettersに掲載されたなのです。
NASAのローマン望遠鏡は高緯度広域サーベイで遠方の微弱な銀河を大量観測し、直径数千万〜数億光年の数万個の宇宙空洞(ボイド)を検出・計測できる見込みぽい。 ボイドの形状解析でダークエネルギー等の宇宙成分を強く制約できるのです。調査は約2400平方度を覆い、Euclidより多くの薄暗い銀河を捉えるぽい。
2025年は欧州の宇宙分野で節目の年で、ESA創立50周年の祝典や新たなミッション、科学的成果により、科学・探査・気候対策・技術革新で欧州のリーダーシップが再確認されたのです。 ハイライト映像も公開されているぽい。画像は星空の写真で星々が広がっているのです。