NASAはアルテミスIVミッションで月南極に設置する観測機器として、月面の塵やプラズマ環境を調査する「DUSTER」と、月震を観測して内部構造を探る「SPSS」の2つを選定しました。これらはコロラド大学ボルダー校やJPLが主導して開発されます。
国際宇宙ステーション(ISS)では、NASAのジョニー・キム飛行士ら3名がソユーズMS-27で地球への帰還準備を進めており、マイク・フィンケ飛行士が新司令官に就任します。また、ボーイングStarlinerのミッション縮小や、将来的なISSの軌道離脱(デオービット)に向けた準備も進行中です。
SpaceXはカリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地およびフロリダ州ケープカナベラルから、Starlink衛星の打ち上げを相次いで実施しました。ヴァンデンバーグからは28機、フロリダからは29機の衛星が軌道に投入され、第1段ブースターはドローン船への着陸に成功しました。これによりSpaceXの通算打ち上げ回数は600回に到達しました。
米議会公聴会において、マイケル・グリフィン元NASA長官らが現行のアルテミス計画の遅延と複雑さを批判し、中国に対抗するための計画見直しを訴えました。また、次期NASA長官候補としてのジャレッド・アイザックマン氏の指名や、商務省宇宙商業局長へのテイラー・ジョーダン氏の任命など、新政権下での人事も進んでいます。
日本の宇宙ベンチャーispaceは、民間月探査プログラム「HAKUTO-R」のミッション1・2を総括し、今後は米国主導のミッション3および日本主導のミッション4へ移行する方針を示しました。
中国は海南商業発射場から長征8号甲(Long March 8A)ロケットを打ち上げ、衛星インターネットコンステレーション「千帆(Spacesail)」の第2バッチとなる「SatNet LEO Group 14」衛星を予定軌道に投入することに成功しました。
Financial TimesやWall Street Journalの報道によると、SpaceXは二次株式売却により企業評価額を約8000億ドル(約120兆円)に引き上げる準備を進めています。これは非上場企業としては最大規模であり、2026年以降のIPOの可能性も取り沙汰されています。
NASAによる2024年4月の皆既日食ライブ中継番組が、その優れた制作技術により第76回テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞を受賞しました。
英国政府は欧州宇宙機関(ESA)への拠出金を約10%削減することを決定しました。財政状況を理由に、国内の安全保障および商業宇宙分野への投資に重点を移す方針です。
JWSTによる系外惑星TRAPPIST-1eの観測でメタンの兆候が見られましたが、恒星由来のノイズである可能性が高いとされています。また、中心星のフレア活動に関する解析も進められています。
NASAの研究によると、Starlinkなどの大規模衛星コンステレーションの増加が、将来の宇宙望遠鏡による観測データに深刻な光害をもたらす可能性が指摘されています。
中国の民間宇宙企業LandSpace(藍箭航天)は、再使用ロケット「朱雀3号(Zhuque-3)」の第1段を用いた10km級垂直離着陸試験を実施しました。第2段の軌道投入には成功しましたが、第1段は着陸燃焼後に異常が発生し、着陸パッド付近で破損したと見られます。試験では超音速滑空、熱防護、グリッドフィン制御などの重要データが得られました。
MDA Spaceがカナダ宇宙庁(CSA)から地球観測衛星RADARSATの補充機部品調達などに関する契約を獲得しました。
OpenAIのCEOサム・アルトマン氏が、再使用ロケット企業Stoke Spaceへの出資や経営権取得を検討していたとの報道がありました。
Airbusは中国の低軌道衛星事業者Spacesail(千帆)と提携し、航空機内コネクティビティ市場向けに高速・低遅延の衛星インターネットサービスを提供することで合意しました。
ESAの木星探査機JuiceとNASAのハッブル宇宙望遠鏡が、太陽系外から飛来したとみられる彗星「3I/ATLAS」を観測しました。Juiceはフライバイ中に撮影を行い、ハッブルは地球接近中の鮮明な画像を取得しました。
中国は酒泉衛星発射センターから快舟1号A(Kuaizhou-1A)ロケットを打ち上げ、VDES通信実験衛星2機を予定軌道に投入しました。
SpaceXは、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地のSLC-37におけるStarship打ち上げ運用に関する環境影響評価(EIS)の承認を取得し、年間最大76回の打ち上げを想定した施設計画が進展しました。
ULA(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)は、Amazonの衛星ブロードバンド計画「Project Kuiper」の衛星を搭載したAtlas Vロケットの打ち上げ準備を進めており、12月15日の打ち上げを予定しています。
ハッブル宇宙望遠鏡がスターバースト銀河NGC 1792などを撮影し、活発な星形成領域や銀河間の相互作用を示す詳細な画像を取得しました。
NASAのナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡は、主要部品の統合を終えて組み立てが完了し、環境試験フェーズに入りました。2027年5月までの打ち上げを目指しています。
NASAゴダード宇宙飛行センターにおいて施設の閉鎖と人員削減が進められており、労働組合や議会からミッションへの悪影響を懸念する声が上がっています。
中国の新型ロケット長征12号A(Long March 12A)が発射台での静的燃焼試験を完了し、初飛行に向けた準備が前進しました。
NASAの火星探査車Perseveranceが、火星の砂嵐やダストデビル周辺で発生する静電気による火花放電を初めて直接検出しました。これは火星の化学環境や探査機への影響を理解する上で重要な発見です。
インド宇宙研究機関(ISRO)は、2026年3月までに有人宇宙飛行計画「ガガヤーン」の無人飛行試験を含む計7回の衛星打ち上げミッションを実施する計画を発表しました。
Blue Originの次期有人飛行ミッションNS-37に、車椅子利用者のミチ・ベントハウスさんが搭乗する予定です。これは障害者の宇宙飛行アクセシビリティ向上に向けた重要な一歩となります。
カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)が開発した衛星用デジタルツイン機器がSpaceXのロケットで打ち上げられ、軌道上での状態監視実証を開始しました。
NASAは、国際宇宙ステーション(ISS)国立研究所の管理運営を行うCASIS(宇宙科学振興センター)との契約を2030年まで延長しました。これにより、ISSでの民間利用や科学実験の支援が継続されます。
JAXAとRocket Labは、実証衛星「RAISE-4」などを搭載するミッション「RAISE and Shine」の打ち上げ日時を再設定しました。新たな打ち上げ目標は12月9日以降とされています。
宇宙用マイクロ原子炉を開発するスタートアップAntaresが、シリーズBラウンドで9600万ドルを調達しました。軍やNASA向けの電源供給を目指しています。