宇宙ニュース要約: 2025年10月05日

SpaceX、Starbaseで次期スターシップ（Flight 11以降）の準備を進行中

NASASpaceflightの動画によると、SpaceXはテキサス州のStarbase施設で、スターシップの次期飛行（Flight 11）以降に向けた準備を進めています。動画では、製造現場や発射台、タワーなどの建設・作業状況が紹介されています。

www.curtin.edu.au

豪カーティン大学、火星の生命探査でインド企業と協力覚書を締結

オーストラリアのカーティン大学は、国際宇宙会議（IAC）において、火星の生命探査や資源採掘を目指す作業部会の意向を表明し、インドのAI企業Uncharted AIとの間で協力に関する覚書（MoU）を締結しました。

tass.com

ロシア専門家、NASAがアルテミス計画を利用し月へ核兵器を配備する可能性を指摘

ロシアの国営通信社TASSは、専門家が「NASAはアルテミス計画を隠れ蓑にして、月面に原子力発電所を備えた基地を建設し、核兵器を配備する可能性がある」と指摘したと報じました。

www.floridatoday.com

NASA、2030年頃のISS退役と商業宇宙ステーションへの移行を計画

2000年11月以来、連続有人滞在が続く国際宇宙ステーション（ISS）について、NASAは2030年頃に退役させ、制御された形で大気圏に再突入させる計画を進めています。ISS退役後は、Axiom Spaceなどの民間企業が運営する商業宇宙ステーションが低軌道での活動を引き継ぐと期待されています。

www.esa.int

ESA、オーストラリアに新型の深宇宙アンテナ「New Norcia 3」を開所

欧州宇宙機関（ESA）は、オーストラリアのニューノルシアに直径35mの新型深宇宙アンテナ「New Norcia 3」を開所しました。2026年の運用開始を予定しており、木星探査機「Juice」などのデータ受信能力を強化し、国際的な宇宙探査ミッションを支援します。

www.kxan.com

NASAの研究気球、テキサス州の農地に予期せず着陸

NASAの研究用科学気球がテキサス州ヘール郡の農地に予期せず着陸しました。地元の住民が発見し保安官事務所に通報、NASAは現在、搭載機器の回収作業を進めています。

space.com

Space.com、国際宇宙ステーション(ISS)に関するトリビアクイズを公開

ニュースサイトSpace.comが、国際宇宙ステーション（ISS）をテーマにしたクイズ記事「Trivia in orbit」を公開しました。記事では、軌道力学や国際協力、無重力での科学実験など、ISSに関する様々な知識が問われる内容となっています。

breakingdefense.com

米宇宙軍、NSSL Phase 3契約をSpaceXとULAに割り当て

米宇宙軍は国家安全保障宇宙打ち上げ（NSSL）フェーズ3レーン2の初回契約を発表し、SpaceXに5件（計7億1,400万ドル）、ULAに2件（計4億2,800万ドル）を割り当てました。SpaceXのミッションのうち4件はFalcon Heavyを使用し、USSF-206ではWGS-12衛星を搭載する予定です。ULAの単価はSpaceXより高く設定されています。Blue OriginのNew Glennは軍の認証が完了していないため、今回は割り当てが見送られました。

NASA、月周回拠点「ゲートウェイ」への初の商業補給ミッションにSpaceXを選定

NASAの月探査計画の重要拠点となる月周回ステーション「ゲートウェイ」への補給ミッションについて、NASAは初の民間供給業者としてSpaceXを選定しました。SpaceXは、ドラゴンXL補給船を用いて、月面ミッションに必要な物資や科学機材を輸送します。

cosmosmagazine.com

成長中の遊離惑星を発見、惑星形成の新たな可能性を示唆

VLT（超大型望遠鏡）とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）の観測により、遊離惑星「Cha 1107-7626」が惑星としては最速のペースで周囲の物質を降着させ、成長していることが明らかになりました。この発見は、一部の惑星が恒星のように形成される可能性を示唆しています。

www.scientificamerican.com

新研究、ブラックホール内部でダークエネルギーが生成される可能性を提唱

新しい研究によると、ブラックホールの内部で物質がダークエネルギーに変換される可能性があり、これにより宇宙のエネルギー密度などに関する観測との不一致が説明できるかもしれません。しかし、この説には専門家から懐疑的な見方も多く、結論は出ていません。

アルテミスIIミッション、月周回飛行で深宇宙が人体に与える影響を調査

来年2月にも予定されているアルテミスIIミッションでは、4名の宇宙飛行士が月を周回します。このミッションではオリオン宇宙船の機能試験に加え、装着型のセンサーや血液・唾液サンプルを用いて、深宇宙環境が宇宙飛行士の睡眠、認知機能、免疫系などに与える健康影響を詳しく調査します。

borna.news

イラン、国産固体燃料ロケットの初打ち上げを準備

イラン宇宙機関は、チャーバー国立宇宙港で国産の固体燃料ロケットの初打ち上げを準備していると発表しました。また、地球観測衛星「Zafar-2」と「Paya」を数ヶ月以内に外国製ロケットで打ち上げる計画や、中国との月探査協力など、国内外での宇宙開発を活発化させています。

Rocket Lab、バージニア州に建設中の新型ロケット「Neutron」用発射台を公開

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事によると、ロケットラボはバージニア州ワロップス島に建設中の新型ロケット「Neutron」用の打ち上げ台を公開しました。この打ち上げ台は150万ポンドの推力に耐えられるよう設計されています。

Blue Origin

Blue Origin、有人ミッション「NS-36」を10月8日に打ち上げ予定

Blue Originは、弾道飛行宇宙船「New Shepard」による15回目の有人ミッション「NS-36」の打ち上げを、2025年10月8日（水）にテキサス州西部から実施する準備を進めています。

www.cnn.com

米政府閉鎖でNASA職員の多くが一時帰休、アルテミス計画は継続

米政府機関の閉鎖により、NASAでは約1万5千人の職員が一時帰休となり、多くの業務が停止しています。しかし、月探査を目指すアルテミス計画は「重要業務」と見なされ、3000人以上の職員がArtemis IIおよびIIIの準備を継続しています。

www.floridatoday.com

SpaceX、Starlink 10-59ミッションの打ち上げを10月7日に予定

SpaceXは、Starlink衛星を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げ（Starlink 10-59ミッション）を、10月7日未明にケープカナベラル宇宙軍基地から実施する予定です。このミッションは、熱帯性暴風雨の影響で1週間延期されていました。

sorae.info

JWST、重力レンズ効果で捉えた8つの古代銀河の画像を公開

欧州宇宙機関（ESA）は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）が重力レンズ効果を利用して撮影した8つの遠方銀河の画像を公開しました。画像には、126億年前の銀河が描くアインシュタインリングなどが含まれており、初期宇宙の研究に貢献すると期待されます。

www.nikkei.com

総務省、ドローン等の遠隔操縦に衛星通信利用を認める電波規制緩和へ

総務省は、ドローンや「空飛ぶクルマ」の遠隔操縦に衛星通信やHAPS（成層圏プラットフォーム）を利用できるよう、電波規制を緩和する方針を発表しました。これにより、山間部などでも通信を維持したまま無人での長距離輸送が可能になることが期待され、2027年の制度変更を目指しています。

火星探査車パーサヴィアランス、生命の痕跡の可能性がある鉱物を発見

NASAの火星探査車パーサヴィアランスが、古代の三角州で採取した岩石から、微生物によって生成されることが多いビビアナイトとグレイガイトを発見しました。これらは生命の痕跡の可能性がありますが、非生物的な化学反応でも生成されうるため、決定的な証拠とはなっていません。