下院歳出委はFY2026予算でNASA予算を現行相当の248億ドルに維持する案を可決(34対28)し、ホワイトハウスの大幅削減(約24%/科学部門は約半減)案を退けた。これを受けてNASA職員らや支援団体がワシントンで抗議(Save NASA)を継続し、議会の9月末決定に向け資金復元を訴えている。削減案は火星サンプルリターンなど複数ミッションや人員に影響し得るため、科学者・地域(例:ヒューストン)・産業界で反発が続いている。
JWSTが捉えた極めて赤い小さな点(RUBIESの分光での“The Cliff”など)は、成熟銀河では説明しにくく超大質量ブラックホールが大量降着する巨大ガス球(提案される『ブラックホール星』)の可能性が議論されている。あわせてPop III(最初の星)や観測手法(近赤外分光、重力レンズ等)による初期宇宙観測の議論・追観測が進んでいる。
米宇宙軍(SDA)はTranche1でSpaceX Falcon 9による通信輸送層の打ち上げを実施(順次受入れ後数週間で運用開始想定)。同時にSpaceXはStarlinkのバッチ打ち上げを継続し、ネットワーク規模を拡大中で、複数回の海上回収成功が報告されている。商業・軍需の衛星大量展開が短期の運用能力増強につながっている。
TRACERS運用チームが宇宙船SV1との通信回復と科学運用確立に取り組んでいるほか、NASAはGlenn研究所の試験施設運用支援契約を新たに選定。静音超音速機X‑59の初飛行準備、SDOによる巨大コロナホール観測と磁気嵐予報、ISS長期滞在クルーの各種実験・整備継続など運用面の短期アップデートが複数報告されている。
米NASAは米ビザ保有の中国国民を機関プログラムから排除し、施設入構・会議参加・スーパーコンピュータ利用を禁止する措置を実施。対象は数百人に及ぶ可能性があり、若手研究者や気候研究などへの影響が懸念されている。専門家は科学の政治化を警戒している。
FAAと米空軍がSpaceXの提案を承認し、ケープ・カナベラルSLC-40でFalcon 9を年最多120回発射することと新着陸ゾーン建設を条件付きで許可。EISは不要と判断され、海亀など生態監視や照明管理等の緩和策が付され、新LZでの着陸回数制限などが設けられた。これにより東海岸発の打ち上げ回転率向上が見込まれる。
米AFRLのREGAL計画でBlue OriginとAndurilが選定され、ロケットで1時間以内に物資配送するデモの検討が進む。豪州EOSは対衛星レーザーによる衛星除去・減速デモを計画し同盟国への売り込みを進めている。加えてNROの商業光学調達削減案に対するMaxar等の警告、NATOの民間企業向け窓口導入など、防衛と商業の接点で技術実証・調達政策が活発化している。
イタリアのAvioが生産能力拡大のため約4億ユーロの増資を取締役会で承認(年内完了目標)、フランスの光学フォトニクスCailabsが約5,700万ユーロを調達して地上光学局の量産体制を拡大する計画。レオナルド・タレス・エアバスの衛星事業統合協議再開や、Apexの追加資金調達、宇宙技術企業の買収(FOSAI→Pasteur Labs)など、欧州を中心とした資金調達と再編・提携の動きが活発化している。
ESAのSentinel‑1Dが仏領ギアナの欧州宇宙港へ搬送され打ち上げ準備に入るほか、Sentinel‑6Bの海面高度データが海洋予報改善に寄与。商業面ではXploreのXCUBE‑1が北朝鮮の高分解能ハイパースペクトル画像を公開し、長光(Jilin‑1)がMaxar衛星を捉えた画像も注目を集めるなど全天候・昼夜観測と商業画像公開の動きが続いている。
ESA向けのPlato衛星がドイツからESTECへ輸送され統合・振動試験等に入る予定。一方、中国の文昌では甲烷貯蔵施設整備が進み新型ロケット初飛行に備える動きが報告され、英国ではスコットランドの小型衛星打ち上げ計画が政府支援の断片化で『初動優位』が揺らいでいる。カザフスタンはバイコヌールの観光再整備計画を発表するなど、発射基盤と関連サービスの商業化が各地で進展中である。
中国は海南・文昌発射場で次世代大型有人ロケット「長征10号」の静的燃焼試験を実施し、1段7基同時点火や320秒程度の燃焼で低推力・再始動性能、回収・再利用に関する設計検証を報告。有人月面着陸計画の着陸段階に向けた技術確認が継続している。
Perseveranceがジェゼロやアルシア山付近で掘削・観察した岩石(例:Cheyava Falls、“レオパードスポット”など)で微生物由来が示唆される鉱物組成・テクスチャが報告されている。ただし決定的確認は地上分析とサンプルリターン(MSR)を要し、米政権の予算削減案やMSR中止の議論は解析・検証の継続に影響を与える可能性がある。火山起源による古環境研究も新たな気候モデル案を提示している。
LIGO/Virgo解析でGW190412の合体後ブラックホールのキック速度・方向が初めて完全に測定され(約50 km/s)、別の事例(GW250114)では合体後の総面積増大が観測的にホーキングの面積定理を支持する強い証拠となった。加えて矮小銀河での中間質量ブラックホール発見が報告され、ブラックホールの降着・成長過程の理解が進んでいる。
バイコヌールやプレセツクから複数のProgress補給機(MS‑32/Progress 93等)が打ち上げられ、ISSロシア区画へ燃料・科学機器・酸素・食料・宇宙服など数トン規模の物資を輸送。自律ドッキングや数日内の到着予定が発表され、ロスコスモスは年内の打ち上げ回数増加を目標としている。
Northrop GrummanのCygnus XLを搭載したNG‑23(S.S. William 'Willie' McCool)がFalcon 9でISSへ補給物資(約5,000–11,000ポンド規模)を輸送する予定。打ち上げはケープからでブースターの着陸やカナダアームでの捕捉日程等が公表され、尿処理装置や実験機器、緊急用マスク等が搭載される。