欧州では、防衛用SIGINT衛星「CASSIOPÉE」の開発や、IRIS²に関連した低軌道衛星による海上監視、電波干渉観測などのプロジェクトが進行しています。また、複数の企業連合が欧州の地球観測基盤の設計研究に取り組んでいます。
フランスDGAは、Airbusを主契約者、Unseenlabsを共同契約者として軍事用SIGINT衛星網「CASSIOPÉE」を開発。 - 2032年までにCERES衛星群を後継し、主権的な宇宙電磁情報能力を強化するぽい - Airbusは衛星・地上設備、Unseenlabsはミッション計画やペイロードなどを担当
- 欧州の安全保障・防衛向け地球観測基盤の具体化に向け、複数の欧州企業連合が設計研究を進めます。 - ICEYE主導のARISE研究は12か月の設計と8か月の追加期間で、宇宙・地上・利用者系、運用、セキュリティ、統治を検討します。 - Leonardo主導の別研究も並行し、既存・将来の各国資産を統合する方式や性能、強靱性、費用を評価します。 - 成果はEUの2028~2034年多年次財政枠組みにおける実装検討へ反映されます。
- 欧州防衛基金(EDF)が600万ユーロを拠出し、30カ月計画として実施 - 可搬型システムで低軌道(LEO)の観測衛星を追跡 - 電波妨害とレーザー照射で観測能力を一時的・可逆的に制限。発動は人間が判断
- 欧州宇宙機関 (ESA) のLow-LEO実証・リスク低減活動が始動し、3件のプロジェクトで契約締結 - ARGUS:最大5機の16Uキューブサットで電波干渉や宇宙物体を監視 - Poseidon:船舶追跡、海難救助、違法漁業対策などの海上監視を支援 - LYRA:地上局の可視範囲外でも衛星通信を中継する仕組みを検討
ALCYONは、IRIS²低軌道層で海事・航空監視を実証するミッションです。 - 船舶監視に双方向通信対応のVDES、航空監視に衛星受信型ADS-Bを使用 - 違法漁業対策、海上安全、航空交通管理、環境監視への活用を目指す - 今後4か月でESAや協力企業と実証機の仕様を策定