アポロ17号で採取され、これまで未開封だった月の試料を分析した結果、地球と比較して硫黄同位体の一種である硫黄-33が少ないことが判明しました。この原因として、月が原始惑星テイア由来の成分を多く含む可能性や、初期の月の薄い大気中での化学反応によって硫黄-33が失われた可能性が考えられています。
Apollo17で採取され未開封だったダブルドライブチューブ(60cm)の月試料を二次イオン質量分析で解析したところ、地球と比べ硫黄同位体で硫黄-33が減少していたのです。 原因は月がテイア由来成分を多く含むか、若い月の薄い大気で紫外線反応によりS-33が失われ、地表からマントルへの物質移送が起きた可能性があるぽい。研究はJGR: Planetsに掲載されたのです。